メンテナンス

建物に必要なメンテナンス

建物の長寿命化は、メンテンスを計画的に行うことが有効です。また、建物の部位(外壁・屋根など)別に修繕周期を把握することが重要と考えられます。

外装材における各修繕ポイント

部位材料内容点検目安 修繕目安
外壁 ①サイディングボード+塗装
②モルタル+塗装
③タイル
①ボード張り替え 5年 20~25年
②③ひび割れ、浮き補修 5年 10~20年
①②塗装 ウレタン系、フッ素、光触媒、遮熱塗料 5年 10~15年

外壁の修繕ポイント

  • ボードは、吸水性があり経年すると縮むため、防水性を保つ塗装やシーリングの打ち替えが必要です。
  • 外装材は、住まい手の好みで色や素材を選べますが、法規制により防火性能を求められることがあります。
  • 塗装材は、価格も機能も耐用年数も様々です。カタログなどで十分に検討しましょう。
部位材料内容点検目安 修繕目安
屋根 瓦(スレート、セメント、粘土、金属) 葺き替え 10年 20~25年
塗装 20~30年 15~20年
防水材(陸屋根) 改修 5年 10~20年

外壁の修繕ポイント

瓦交換のポイント

  • ボードは、吸水性があり経年すると縮むため、防水性を保つ塗装やシーリングの打ち替えが必要です。
  • 外装材は、住まい手の好みで色や素材を選べますが、法規制により防火性能を求められることがあります。
  • 塗装材は、価格も機能も耐用年数も様々です。カタログなどで十分に検討しましょう。

防水材修繕のポイント

  • 塗布防水の場合は5年を目途に修繕する必要があります。
部位材料内容点検目安 修繕目安
サッシ アルミ、鉄、樹脂、木 交換、追加取付け(インナーサッシ) 適時 必要に応じて
ガラスの交換(単板ガラス・複層ガラス、合わせガラス)

外壁の修繕ポイント

交換・追加取付のポイント

  • 一般的に使われる素材は、アルミ、樹脂、その複合があり、樹脂は結露しにくいです。※インナーサッシにする方法もあります。

ガラスの交換のポイント

  • 既存サッシを利用し、ガラスのみ交換により費用が安く抑えられます。
  • 遮熱、断熱、結露、防音、防犯、防災など様々な効果があります。
部位材料内容点検目安 修繕目安
雨どい 塩ビ、金属(アルミステンレス、銅) 取替え 5年 20年
補修 5年 不具合があったら

雨どいの修繕ポイント

雨どい修繕ポイント

  • 不具合の原因は、落ち葉などの詰まりか、雨どいそのものの劣化などにより、修繕依頼先が異なります。
部位 材料 内容 点検目安 修繕目安
全体 シーリング材 打ち替え 5年 7~8年

全体ポイント

劣化、硬化し、窓枠・金物周り、外壁ボード・タイルのつなぎ目から水が入ると、外壁の膨れや漏水の原因になります。

内装材

部位 材料 内容 点検目安 修繕目安
内装材 クロス(壁・天井)、珪藻土、漆喰(壁)、フローリング(床) 貼り替え・塗り替え 適時 必要に応じて

全体ポイント

クロスは、防火、耐水、汚れ防止、抗菌・消臭効果など様々な種類があるので、使う空間にあわせて選びましょう(特に台所、水廻り)。

設備

設備内容点検目安修繕目安
電気 配線 適時 30年
分電盤の取替え 5年 10~15年
容量の変更(アップ) 適時 必要に応じて
ガス、排水管、給水管 配管取替え 10年 15~30年

配線の修繕ポイント

電気工事業者に相談して下さい。

分電盤の取替えポイント

  • 分電盤は電気を各部屋(エリア)へ送るにあたり、使いすぎや漏電がないかチェックする役割をしています。
  • 経年するとねじが緩み、火災に至るケースも。漏電の恐れがありますので、必ず電気工事業者に依頼してください。

容量変更のポイント

  • ブレーカーが頻繁に落ちる場合や、オール電化、床暖房などにする場合は、容量アップを検討しましょう。

ガス、排水管、給水管の修繕ポイント

  • 床や壁に隠れているため、床や水廻りのリフォームと合わせて検討しましょう。
  • 住宅内の配管は、露出するか隠蔽するかで費用に差がでます。